新生児痤瘡acne neonatorum 〔Krauss 1913〕

1913〕

 

 生下時より2~3ヵ月の間に,頬を主として前額・オトガイに面皰・丘疹・膿疱を生じ8ヵ月以内に自然涓退する〔付図28-6〕.顔面のみで背・胸等には生じない.生後3肩]以内のものは殆どが男児であり,それ以後2歳までのものはやや男児に多い.放置しでかまわない.性的早熟や男性化(virilism)のときにもみられる.尋常性痙瘡と類似の機序によると思われ,胎生後期に始まる皮膚腺の一昔性過度発育・脂腺分泌亢進が背景にある.新生児脂腺肥大症〔鼻背の集簇憔黄白色小丘疹〕,新生児稗粒腫

 

〔顔面散在性黄白色丘疹,脂腺の貯留嚢腫〕も規を一にする.

 

 3)電撃性mm acne fulminans〔Plewig-Kligman 1975〕

 

 青年男子の前胸・背部に急速に毛包性紅色丘疹→膿疱化→有痛性硬結・潰瘍化し,集簇する.発熱・骨関節痛・結節性紅斑一敗血症様症状,ときに細胞性免疫低下.組織で好中球・好酸球・リンパ球浸潤,細菌培養結果は一定しない.ステロイド有効.