よい眠りで免疫力を高める

 

 

 交感神紅と副交感神紅がバランスよく働いていればいいのですが、現代人は慢性的に睡眠不量になりがちな生活で、ストレスが多く、常に緊張を強いられるなど、どうしても交感神紅緊張型になっています。つまり、活性酸素を作る顆粒球が増えて、がん細胞を処理するリンパ球が少ないということで、こうした環境ががんを発生しやすくしている一因と指摘されています。

 

 安保教授の研究成績には、夜間睡眠中にリンパ球は増加し、日中起きている時間には、逆にリンパ球が減ることが示されています。

 

 したがって、副交感神紅が優位になる時間を増やしてリンパ球を増やし、がんに対する免疫力をあげる必要があります。そのために、まず十分な睡眠をとることが大切です。

 

 少なくとも九時間は睡眠をとること、できれば日没とともに寝る準備を始めるのが理想的です。熟睡して、心身を体め、副交感神経優位の時間を作ることをお勧めします。

 

 ちなみに、私も夜九時すぎには床に入り、朝は五時すぎに起床して、野菜ジュースを作ります。昼間、よく動いているので自然によく眠れます。

『癌再発を防ぐ完全食』より