英会話トレーニング部のすすめ

 

 では会話はどうしてくれる、と言う人がいるかもしれない。もしもどうしても中学枚で会話がうまくなりたいという生徒がいたとしたら、運動部としての英会話トレーニング部を作ればよいのである。

 

 英会話がスポーツであるならば、英会話上達のためには、サロン的な英会話クラブではなく、運動部としての英会話トレーニング部が適していることは当然のことである。ネイティブを連れてきて英語のおしゃべりをやってみたり、英語の音楽を聞いてみたりしても、さっばり会話がうまくならないことはやってみればわかることである。うまくなるためにはスポーツ的なトレーニングがもっとも効果があるのである。

 

 まず、この部に入る者は、毎日二時間のトレーニングを行うという基本条件を承認しなければならない。毎日と言っても土曜・日曜・祝日などの休み、夏休み、冬休み、春体みと休みが多いので、実質年間一八〇日くらいのものである。しかし、一八〇日二時間ずつやれば、年間で三六〇時間となり、三年間で優に1000時間になる。ちなみに中学三年間の英語授業時間は三〇〇時間足らずである。一〇〇〇時間くらいやれば間違いなく、聴き取りに不自由せず、挨拶などは当然のこととして、言いたいことも教科書レベルの内容だったら、すらすらと言えるようになる。ネイティブにわかる英語で、ネイティブとの討論も十分にできるようになる。

 

文科省が英語を壊す』茂木弘道著より