翻訳会社よりもソースクライアントのほうが支払いをきっちり行う

興味深いことに、私は過去14年間に翻訳会社と仕事をしたことがない。そこには常に単価の問題があり、訳文への不一致などの問題もあるからだ。翻訳会社が最終的に支払いを行わないという最悪のケースもある。私が提示した単価を「高すぎる」とわざと文句を…

放射線技師とはどんな人か

放射線技師には、がん治療を専門にする担当のほか、次のような仕事もある。 ▽診断担当=一般撮影(X線撮影)、CT・MRI、血管造影などの検査をする。 ▽核医学担当=RI(ラジオアイソトープ、放射性同位元素のこと)検査などを担当する。RIを飲んだ…

また、2002年からは、植松さんの発案で「四次元照射」にも取り組んでいる。四次元照射とは、三次元照射に動きを加えたもの。これまでの照射では、呼吸を止めてもらったり、浅く呼吸してもらったりしながらある範囲にがんが来たときに放射線をかけるなど工夫…

40代、50代の転職組も少なくない

細胞検査士の認定試験の受験資格は臨床検査技師の国家資格取得後、病院や養成コースで細胞診の実務を一年以上経験すると得られる。大学の専門コースや、専門学校に通えば、実務経験なしでも認定試験を受けられる。試験は1次、2次とあり、合格率は約25%と…

ひとつの細胞を複数の専門家が判定する

細胞診は病理診断のひとつだ。病理とは、病気の原因を突き止めたり、病変がどのようにできたかを科学的に研究したりすること。細胞診断のほかに組織診断と解剖検査がある。組織診断は病理組織(手術で摘出された臓器や内祝鏡で採取された組織切片)の診断、…

武田薬品工業

武田薬品工業(本社/大阪市)の連結中間決算は、売上高5105億円(前年同期比7・7%増)、経常利益1864億円(同22・2%増)、純利益1308億円(同45・3%増)という結果となった。通期では1兆円の売上・局になる見込み。 国内では、高血圧症治療剤「ブロ…

各社相次ぎ発明報酬金制度を設置

これまで製薬企業は、確かにある意味ではぬるま湯に浸かっていた。それは薬価基準制度というシステムに守られていた面もあるし、国内で医薬品を売っていれば、不況とは関係なく、食い扶持は得られていたという側面もあった。長引く不況でも、病気は減らない…

垣根がなくなった医薬品業界

医薬品業界でもあらゆる垣根がなくなった。臨床試験が国境を越え、日米欧のどの国で行われようと、そのデータが相互採用され、「医薬品」として承認される。ファイザーのバイアグラが6ヶ月というスピードで国内認可となったのもその背景があったからだ(通…

外人持ち株比率の上昇が示すもの

日本の製薬企業にじわりと外資系が参入しつつある。それを示す現象として製薬企業の外国人持ち株比率が上昇していることが挙げられる。01年3月期と9月期を比較してみると大手製薬企業10社のうち7社が3月期時点を上回り、中外製薬と山之内製薬は過去最高…

攻勢をかける100億ドル企業

東京国際フォーフムでスイスに本社を置くノバルティスーファーマのトーマス・エベリング最高経営責任者(CEO)は、日本の製薬企業やバイオ関係者に向かってこう発言した。「ビジネスのパートナーとして、ぜひ我々を選んでいただきたい」。 言葉は穏やかだ…

臓器移植と再生医療とクローン動物

植物も動物も、すべての生物が細胞からできている。受精卵から細胞が分化し、肝臓、腎臓、心臓、骨格、神経、血管などの各細胞が生まれる。臓器移植といった場合、私たちがすんなり受け付けているのが、輸血である。その輸血にしても、個体と個体との違いは…

血管の再生と新生

血管は動脈、静脈、毛細血管があり、また体の部位によって大さも様々だ。それらがどのようにコントロールされて形成されているのか、よく分かっていない。血管内皮増殖因子(VEGF)などのエフリン、ニューロピンなどの多くのサイトカイン(細胞が作るた…

皮膚再生はここまで進んだ

この分野では、皮膚の再牛医療が一歩先んじている。皮膚科や形成外科を中心に、主に火傷などの治療で発展してきた。皮膚細胞は、シャーレ上で培養し、単層に増殖させることは可能だが、コラーゲン布(生体たんぱく質で作った布)や膜を基盤として、その上に…

幹細胞(ES細胞)の研究発表相次ぐ

京都大学医学部は02年1月30日に血管再生研究計画を文部科学省に提出した。同研究計画は、ヒト胚性幹細胞から血管を作るというもので、ES細胞を利用した治療研究の実施を国に申請したのは、信州大学(心筋細胞再生)に続いて2番目。 研究はオーストラリア…

再生医療の一翼を担う医薬品

奈良県立医大と独立行政法人・産業技術総合研究万ティッシュエンジニアリンダの共同研究で、世界で初めて骨髄細胞でくるまれた関節が誕生した。セラミックの芯を、患者の骨髄細胞から作った「骨」でくるんで人工関節にし、足首への移植手術2例に使用したと…

遺伝子診断は血液などを採取し、遺伝子に異常があるかないかを調べ、病気との因果関係を特定していく。それによって病気やその種類が分かれば、治療方針も立てやすい。たとえば、慢性骨髄性白血病は、はとんどの患者で22番染色体の一部が短くなっている。人…

期待される日本のバイオベンチャー

日本のバイオベンチャーは、設立されて間もない企業が多い。実績や業績はともかく、その主たる事業を見てみよう。 「ジェンコム」(小林利克社長)は、99年9月、三菱化学、ウェルファイド、協和発酵の3社共同で設立された。事業は、三菱化学生命科学研究所…

紙の沢山とれるポプラと樹木燃料

東京農工大学の諸星紀幸教授らは、遺伝子組み替え技術を使って紙の原料となる成分の比率を高めた新種ポプラを間発し、農水省森林総合研究所の温室で栽培試験を行っている。 遺伝子組み替え樹木の栽培試験は国内で初めて。 このポプラは、無駄な部分が少ない…

バイオーレメディエーション(環境)とゼネコン

土壌や湖沼には自然の生態系が本来有している浄化能力が備わっている。しかし環境汚染で、その能力が衰退してくというのが今の地球の姿。その浄化能力を人工的に高めようというのがバイオーレメディエーションだ。エコテクノロジーの1分野ともいえる。 主に…

バイオインフォマティクス分野

バイオインフォフアイクス(生物情報科学)は比較的新しい分野である。バイオテクノロジーの発展は、バイオインフォマティクスなくしては考えられなかった。遺伝子工学といった場合の「工学」を支えている産業である。いささか抽象的になるが、機械工学、電…

交流磁場―赤血球が薄着になる

運動、指圧、入浴のいずれも、筋肉の運動やほかからの力で血管の運動をおこさせたり、温度の上昇で血管を間かせたりして、滞りがちな血流を改善している。そして、血流がよくなることで、血液自体の流れやすさも改善される。よい方向のサイクルをつくり出し…

入浴- 入浴前に水を飲む

疲れた体を湯船に浸してほっとする瞬間。なにものにもかえがたいひとときだ。入浴して体の温度が上がると、血管が拡張し、血液の流れがよくなる。入浴の血行効果は、今さらいうまでもないだろう。ただ、大浴は血液にとって、必すしもいいことずくめではない…

指圧 - 思った以上の指圧の効果

疲れたらサウナにマッサージ、凝っ左眉には指圧がいちばん一-サラリーマンをはじめ、今や若い女性にも人気の高い指圧やマッサージ。筋肉を揉みほぐし血行をよくすれば、血もサラサラ流れる効果がある。 ところで、指圧とマッサージでは、どう違うのだろうか…

運動  一時間以内が効果的

最近、中高年者のウォーキング姿をよく見かける。手軽にできて、体にかかる負担も少ないというのが人気の理由だろう。過激な運動は急激に水分を失い、血液中のアドレナリンーノルアドレナリンの濃度も高まり、血栓がおきやすくなる。その点、ウォーキング、…

健康食品―血流改善への効果はこれから

街の薬屋で飛ぶように売れているのが、健康食品の類。売り上げは年間二兆円をこえるという。中でも、ガンの予防にいいといわれる抗酸化物質配合の健康食品の人気が高い。実際にこれ らの健康食品を食べて、「ガンが消えた」「あと三ヵ月といわれたのに、五年…

緑茶・紅茶 -カテキン効果に劣らぬ血流改善効果

このところ、緑茶や紅茶に含まれるポリフェノールの抗酸化作用が、ガンの予防になるとの報告が話題になっている。特に、緑茶のカテキン効果が注目されてか、清涼飲料水をはじめ、化粧品にさえ、その成分が配合されるようになった。 お茶を飲めば体内の新陳代…

海洋深層水  ミネラルが血液の流れをよくする

最近、海洋深圈水入りのビールが売り出された。水道水とは違い、ミネラルをたくさん含んだ水で、うまさも倍増、というのが宣伝文句だ。海洋深層水は市販されているミネラルウォーターよりも値段の面では少し高めだが、よさそうだから飲んでみようという人が…

麦茶  思いがけない血流改善効果

夏にはのどの渇きをいやす麦茶。その歴史は古く、一〇世紀に編纂された『倭名類聚抄』に麦茶は登場している。また、江戸時代に編纂された書物『本朝食鑑』には、大麦の効用として、「胸を寛げ気分を穏やかにし、血を涼にし、つかえを消し、食を進める」との…

赤ワイン ビール・日本酒―少量の飲酒は心疾患を減らす

「ワインは人類の歴史とともにある」といってもいいくらい、その歴史は古く、奥深い。ぞんなワインのここ数年のブームには驚くばかりだ。手ごろな値段でおしゃれな雰囲気を味わえるとあって、年齢を問わず、特に女性に人気がある。しかし、人気の秘密はなん…

納豆-血栓を溶かす効果あり、血流改善効果は今後の研究課題

オクラ、納豆、出の芋、ジュンサイー昔から、粘りけのあるものは体にいいといわれてきた。その主成分は、タンパク質の一種であるムチンや多糖類だ。納豆の場合、あのネバネバをつくる物質は、クルクミン酸ポリペプチドとフラクタン。納豆菌の力が強いほど、…