2014-01-01から1年間の記事一覧

交流磁場―赤血球が薄着になる

運動、指圧、入浴のいずれも、筋肉の運動やほかからの力で血管の運動をおこさせたり、温度の上昇で血管を間かせたりして、滞りがちな血流を改善している。そして、血流がよくなることで、血液自体の流れやすさも改善される。よい方向のサイクルをつくり出し…

入浴- 入浴前に水を飲む

疲れた体を湯船に浸してほっとする瞬間。なにものにもかえがたいひとときだ。入浴して体の温度が上がると、血管が拡張し、血液の流れがよくなる。入浴の血行効果は、今さらいうまでもないだろう。ただ、大浴は血液にとって、必すしもいいことずくめではない…

指圧 - 思った以上の指圧の効果

疲れたらサウナにマッサージ、凝っ左眉には指圧がいちばん一-サラリーマンをはじめ、今や若い女性にも人気の高い指圧やマッサージ。筋肉を揉みほぐし血行をよくすれば、血もサラサラ流れる効果がある。 ところで、指圧とマッサージでは、どう違うのだろうか…

運動  一時間以内が効果的

最近、中高年者のウォーキング姿をよく見かける。手軽にできて、体にかかる負担も少ないというのが人気の理由だろう。過激な運動は急激に水分を失い、血液中のアドレナリンーノルアドレナリンの濃度も高まり、血栓がおきやすくなる。その点、ウォーキング、…

健康食品―血流改善への効果はこれから

街の薬屋で飛ぶように売れているのが、健康食品の類。売り上げは年間二兆円をこえるという。中でも、ガンの予防にいいといわれる抗酸化物質配合の健康食品の人気が高い。実際にこれ らの健康食品を食べて、「ガンが消えた」「あと三ヵ月といわれたのに、五年…

緑茶・紅茶 -カテキン効果に劣らぬ血流改善効果

このところ、緑茶や紅茶に含まれるポリフェノールの抗酸化作用が、ガンの予防になるとの報告が話題になっている。特に、緑茶のカテキン効果が注目されてか、清涼飲料水をはじめ、化粧品にさえ、その成分が配合されるようになった。 お茶を飲めば体内の新陳代…

海洋深層水  ミネラルが血液の流れをよくする

最近、海洋深圈水入りのビールが売り出された。水道水とは違い、ミネラルをたくさん含んだ水で、うまさも倍増、というのが宣伝文句だ。海洋深層水は市販されているミネラルウォーターよりも値段の面では少し高めだが、よさそうだから飲んでみようという人が…

麦茶  思いがけない血流改善効果

夏にはのどの渇きをいやす麦茶。その歴史は古く、一〇世紀に編纂された『倭名類聚抄』に麦茶は登場している。また、江戸時代に編纂された書物『本朝食鑑』には、大麦の効用として、「胸を寛げ気分を穏やかにし、血を涼にし、つかえを消し、食を進める」との…

赤ワイン ビール・日本酒―少量の飲酒は心疾患を減らす

「ワインは人類の歴史とともにある」といってもいいくらい、その歴史は古く、奥深い。ぞんなワインのここ数年のブームには驚くばかりだ。手ごろな値段でおしゃれな雰囲気を味わえるとあって、年齢を問わず、特に女性に人気がある。しかし、人気の秘密はなん…

納豆-血栓を溶かす効果あり、血流改善効果は今後の研究課題

オクラ、納豆、出の芋、ジュンサイー昔から、粘りけのあるものは体にいいといわれてきた。その主成分は、タンパク質の一種であるムチンや多糖類だ。納豆の場合、あのネバネバをつくる物質は、クルクミン酸ポリペプチドとフラクタン。納豆菌の力が強いほど、…

青背の魚-不飽和脂肪酸の血流改善効果

もともと、食べ物が血液を「サラサラ」「トロトロ」にするといわれ出したのは、一九八〇年代の半ば頃、デンマークの栄養学者ダイアパークらの論文がきっかけだった。それは「グリーンランドに住むイヌイット族の人たちには血栓症が少ない」というものだ。イ…

タマネギ イオウが血小板凝集をおさえる

脳卒中で倒れた前出のHさん(男性・五十四歳)はいのちはとりとめたものの、右脳視床下部のすぐそばの血管が切れていて、全身の左半分はすべて麻痺した。左目もほとんど見えない。五ヵ月間の入院後、駐車場での仕事に復帰した。現在は杖を使いながらではあ…

何が血液の流れをよくしたのか?

実は、ニンニクのにおいの成分アリシンが血小板の凝集能をおさえたのだ。アリシンが変化してできる成分の中にMATS(メチルアリルトリスルフィド)という物資があるが、それが血小板の凝集能をおさえる成分だとわかった。そしてそれは、血栓症を予防する…

ニンニク アスピリンと同じ血栓予防効果

ニンニクと聞いてまず何を思い浮かべるだろう。 疲労回復、ガンの予防、防腐作用、精力剤……などなど。 そして、あの強烈なにおい!・ 「あのにおいこそがニンニク」「あのにおいさえなけれ ば……」と、ニンニクの賛否を分けるにおいだが、実はそのにおいの成…

ソバ 血流がいい人はさらによくなる

ソバといえば、サラリーマンの昼食の定番だ。低エネルギーと手軽さが人気の理由だろう。実は、ソバは栄養面からみてもバフンスがとれており、体重を気にする男性にも、食が細くなった高齢者にも、おすすめの食品といえるのだ。そしてさらに、このソバに血流…

 なぜ、黒豆の煮汁や煮豆をとったあと、血液の流れがよくなるのか?

黒豆の煮汁や煮豆には、血小板の凝集能を低める働きがあるのではないかと考えられる。血小板の凝集に関係するプロスタグランジンを生成するアラキドン酸の代謝をブロックする物質があるのではないか。そして、その物質は、どうも黒豆の黒い皮にあるように思…

黒豆の煮汁・煮豆-血圧を下げる効果もあり

一九九八年、私は兵庫県のノザキクリニックの野崎豊院長から、ある依頼を受けた。それは、高血圧患者に黒豆の煮汁を飲んでもらったら血圧が下がった。なぜ、血圧が下がるのか、そのメカニズムを調べてほしいというものだった。「丹波の黒豆」で有名なその地…

酢・黒酢-昔からいかれていた酢の効果が証明された

洋の東西を間わず、酢は体にいいとされ、広く調味料に使われてきた。「疲れたときには酢の物」とよくいわれる。最近は、手軽に飲めて夏バテを防ぐ、と酢ドリンクの売れ行きも好調だそうだ。もともと酢は、紀元前四〇〇年のギリシャ時代から薬としての効果が…

梅肉エキス 新成分ムメフラールの効果

梅の産地、和歌山県南部川村では、どこの家庭でも常備している自家製の薬かおる。ドロツとした真っ黒い液体。なめてみると、口が曲がるくらいに酸っばい一それが梅肉エキスだ。梅肉エキスは、青梅の絞り汁を煮つめたもので、江戸時代後期から伝わる日本の伝…

梅干し 即効性のある安定した効果

保存がきき、殺菌効果もある梅干しは、古くから多くの人に食べられてきた。中国から日本に梅が伝わったのは、平安時代より前だといわれている。中国では梅の実がもつ薬効から、「烏梅」といわれる漢方薬として使われてきた。日本では、室町時代には梅干しや…

 梅干し、酢、ソバ、ビール、紅茶

ただし、血液の流動性は個人差が大きく、その人の食生活や生活スタイル、家族の病気の傾向などがかかかっている。同一人物でも、季節によっても違うし、ストレスの度合い、その日に食べたものによってもかなり違う。ここにあげた食品は、血流改善効果が料学…

血液をサラサラにする食べ物

今までみてきたように、血液の流れを左右するのは食生活を含む生活習慣だ。習慣だから、 一回の食事や、一つの食品の摂取によって血液の流れやすさがすぐ変わることはないであろうと考えていた。しかし調べてみると、ある食品をとると、血流が改善されること…

血液サラサラのライフスタイル

現在までに行った一五六一人の血液流動性の測定結果と、その人々の生活習慣から、毛細血管モデルを通過する血液の流れやすさには、大きな個人差があることがわかった。そして、その差が食生活を含む生活習慣の差によることが明らかになってきた。血液をドロ…

 貧血の誤解

血液は全身に酸素を送り届ける。酸素と結合するのが、赤血球に含まれるヘモグロビン。ヘモグロビンの量が減ると、酸素の供給が不足し、さまざまな臓器や筋肉などの組織が酸素不量状態になりやすい。これが貧血だ。貧血でも、血液が流れにくい場合と同じ症状…

 悪性腫瘍系か、循環器疾患系か

医者は患者に対して、必ず家族の病歴を質間する。「身内にガンで亡くなった方はいらっしゃいますか?」T心筋梗塞や脳梗塞で倒れた方は?」と。悪性腫瘍になりやすいか、血栓症(心臓や脳の血管疾患)になりやすいか、ともかく遺伝的な傾向があることは間違…

 女性のほうが長生きの本当の理由

日本の女性の平均寿命は、約八十四歳。男性の平均寿命は、約七十七歳。これだけ医学・医療が進歩しているのに、男女間の平均寿命は開きこそすれ、縮まることはない。 女性が長生きする理由として、「女性ホルモンのせい」との説明が一般的だ。また、「女性ホ…

乳酸はなぜ疲労物質なのか

運動中に筋肉への酸素供給が不量してくると、クェン酸回路が回らなくなり乳酸がたまってくる。そうすると、疲労して運動ができなくなる。ではなぜ、乳酸がたまると疲労するのだろうか? 多くの研究者は、「乳酸が疲労物質だから」と答えるが、これは答えにな…

 人によって違う血流改善効果

最近、「血をサラサラにする」と、血流改善効果が認められる食品が、健康雑誌やマスコミに数多く登場する。血流をよくする食生活という視点が、こうした動きによって少しでも認識されることは喜ばしいことだ。しかし、こうした食品がすべての人に同じような…

 薬の適合性と血流の関係

一九九四年、五十三歳のとき、クモ膜下出血で倒れた一子さん(女性)の例をご紹介しよう。量販店に勤める一子さんは、明日が棚おろしの日だというので、気ぜわしかった。冬のとても寒い日で、自宅から駅までのオートバイの通動が、いつにも増してつらかった…

血栓症・塞栓症を招くから、放っておけないのだ。動脈硬化を速めるメカニズムは、血小板の凝集能が高まってヽ血液が流れにくくなることであることはすでに述べたがヽもしヽ血液が流れにくくなっていなければ、そう心配する必要はないはずだ。血圧の値と通過…