2014-11-22から1日間の記事一覧
運動、指圧、入浴のいずれも、筋肉の運動やほかからの力で血管の運動をおこさせたり、温度の上昇で血管を間かせたりして、滞りがちな血流を改善している。そして、血流がよくなることで、血液自体の流れやすさも改善される。よい方向のサイクルをつくり出し…
疲れた体を湯船に浸してほっとする瞬間。なにものにもかえがたいひとときだ。入浴して体の温度が上がると、血管が拡張し、血液の流れがよくなる。入浴の血行効果は、今さらいうまでもないだろう。ただ、大浴は血液にとって、必すしもいいことずくめではない…
疲れたらサウナにマッサージ、凝っ左眉には指圧がいちばん一-サラリーマンをはじめ、今や若い女性にも人気の高い指圧やマッサージ。筋肉を揉みほぐし血行をよくすれば、血もサラサラ流れる効果がある。 ところで、指圧とマッサージでは、どう違うのだろうか…
最近、中高年者のウォーキング姿をよく見かける。手軽にできて、体にかかる負担も少ないというのが人気の理由だろう。過激な運動は急激に水分を失い、血液中のアドレナリンーノルアドレナリンの濃度も高まり、血栓がおきやすくなる。その点、ウォーキング、…
街の薬屋で飛ぶように売れているのが、健康食品の類。売り上げは年間二兆円をこえるという。中でも、ガンの予防にいいといわれる抗酸化物質配合の健康食品の人気が高い。実際にこれ らの健康食品を食べて、「ガンが消えた」「あと三ヵ月といわれたのに、五年…
このところ、緑茶や紅茶に含まれるポリフェノールの抗酸化作用が、ガンの予防になるとの報告が話題になっている。特に、緑茶のカテキン効果が注目されてか、清涼飲料水をはじめ、化粧品にさえ、その成分が配合されるようになった。 お茶を飲めば体内の新陳代…
最近、海洋深圈水入りのビールが売り出された。水道水とは違い、ミネラルをたくさん含んだ水で、うまさも倍増、というのが宣伝文句だ。海洋深層水は市販されているミネラルウォーターよりも値段の面では少し高めだが、よさそうだから飲んでみようという人が…
夏にはのどの渇きをいやす麦茶。その歴史は古く、一〇世紀に編纂された『倭名類聚抄』に麦茶は登場している。また、江戸時代に編纂された書物『本朝食鑑』には、大麦の効用として、「胸を寛げ気分を穏やかにし、血を涼にし、つかえを消し、食を進める」との…
「ワインは人類の歴史とともにある」といってもいいくらい、その歴史は古く、奥深い。ぞんなワインのここ数年のブームには驚くばかりだ。手ごろな値段でおしゃれな雰囲気を味わえるとあって、年齢を問わず、特に女性に人気がある。しかし、人気の秘密はなん…
オクラ、納豆、出の芋、ジュンサイー昔から、粘りけのあるものは体にいいといわれてきた。その主成分は、タンパク質の一種であるムチンや多糖類だ。納豆の場合、あのネバネバをつくる物質は、クルクミン酸ポリペプチドとフラクタン。納豆菌の力が強いほど、…
もともと、食べ物が血液を「サラサラ」「トロトロ」にするといわれ出したのは、一九八〇年代の半ば頃、デンマークの栄養学者ダイアパークらの論文がきっかけだった。それは「グリーンランドに住むイヌイット族の人たちには血栓症が少ない」というものだ。イ…
脳卒中で倒れた前出のHさん(男性・五十四歳)はいのちはとりとめたものの、右脳視床下部のすぐそばの血管が切れていて、全身の左半分はすべて麻痺した。左目もほとんど見えない。五ヵ月間の入院後、駐車場での仕事に復帰した。現在は杖を使いながらではあ…
実は、ニンニクのにおいの成分アリシンが血小板の凝集能をおさえたのだ。アリシンが変化してできる成分の中にMATS(メチルアリルトリスルフィド)という物資があるが、それが血小板の凝集能をおさえる成分だとわかった。そしてそれは、血栓症を予防する…
ニンニクと聞いてまず何を思い浮かべるだろう。 疲労回復、ガンの予防、防腐作用、精力剤……などなど。 そして、あの強烈なにおい!・ 「あのにおいこそがニンニク」「あのにおいさえなけれ ば……」と、ニンニクの賛否を分けるにおいだが、実はそのにおいの成…
ソバといえば、サラリーマンの昼食の定番だ。低エネルギーと手軽さが人気の理由だろう。実は、ソバは栄養面からみてもバフンスがとれており、体重を気にする男性にも、食が細くなった高齢者にも、おすすめの食品といえるのだ。そしてさらに、このソバに血流…
黒豆の煮汁や煮豆には、血小板の凝集能を低める働きがあるのではないかと考えられる。血小板の凝集に関係するプロスタグランジンを生成するアラキドン酸の代謝をブロックする物質があるのではないか。そして、その物質は、どうも黒豆の黒い皮にあるように思…
一九九八年、私は兵庫県のノザキクリニックの野崎豊院長から、ある依頼を受けた。それは、高血圧患者に黒豆の煮汁を飲んでもらったら血圧が下がった。なぜ、血圧が下がるのか、そのメカニズムを調べてほしいというものだった。「丹波の黒豆」で有名なその地…
洋の東西を間わず、酢は体にいいとされ、広く調味料に使われてきた。「疲れたときには酢の物」とよくいわれる。最近は、手軽に飲めて夏バテを防ぐ、と酢ドリンクの売れ行きも好調だそうだ。もともと酢は、紀元前四〇〇年のギリシャ時代から薬としての効果が…