人によって違う血流改善効果

 

 最近、「血をサラサラにする」と、血流改善効果が認められる食品が、健康雑誌やマスコミに数多く登場する。血流をよくする食生活という視点が、こうした動きによって少しでも認識されることは喜ばしいことだ。しかし、こうした食品がすべての人に同じような効果を発揮するわけではない。また、単一の食品の効果が認められたにしても、私たちは、食品をさまざまに組み合わせる食事をとおして、その効用の恩恵に浴していることを忘れてはならないだろう。

 

 私は、食べ物に関して、「よい食品、悪い食品」という分け方はないと思っている。どんなによいといわれる食品でも、過剰にとればそれは害になる。現在、健康に悪い食品といわれているものでも、その摂取の量や食品の組み合わせによって、悪いといえない場合があるはずだ。「血液をサラサラにする食べ物」をあげているが、これは、すべての人に効果がみられるものばかりではない・個人差がかなりある・

 

   血液の流れをスムーズに保つために、どのような食生活や生活態度をとればよいか、とよく一般論ではいわれる。しかしこれまでは、それが本当にその人にとって効果かおるのかを知るすべがなかった。

 

   たとえば、血液の流れをよくするといわれる黒豆も、梅肉エキスも、その効果は人によってバラツキがある。Aさんに効果があるといって、Bさんにも同じような効果があるとはかぎらない。でも、私たちが間発した血液流動性測定装置が普及し、手軽に病院などで測定してもらえるようになれば、その人にとって血液の流れをよくする食べ物やその組み合わせなどを知ることができるであろう。そうすれば、毎日の自分の食生活や生活態度をどのようにすれば健康でいられるのかを自覚できるようになるのではないだろうか。

 

  「体によい」といわれても、その方法を毎日行い、長続きさせることはたいへん難しい。血流測定に参加された人たちの中に、測定のためだけでなく、血流改善効果のある食品を白らとりはじめた人がいる。その理由の一つは、自分の血液の流れを目の当たりにしたことにある。「自分の血液が、お酢でこんなに変わるなんて!」「あのトロトロ血液が、こんなにサラサラになるなんて!血液流動性測定装置の画面を見ながら、感覚的に「ナットク」するのだ。もちろん論理的な説明や分析結果は説得力をもつが、感覚的にも納得できるということは、これまではなかったのではないか。

 

 自らの努力の効果が目に見えることは、次の努力を促す絶好のきっかけとなる。画像や数値をとおして努力の効果を納得させてくれる血液流動性測定装置による血流測定は、私たちに健康のために「自主的に楽しく続ける」健康法を教えてくれるに違いない。