2014-01-01から1年間の記事一覧

「キレ」やすさと集中力の低下

これまで繰り返し述べてきたように、血液が流れにくいと血流を維持しようと交感神経が活発に活動する状態になる。血液が流れやすいと無理をせすに血流が保たれるので、副交感神紅系が優位になる。副交感神経系が優位になると気持ちが落ち着く、夜よく眠れる…

 冷え性は血流の悪さから

冷房が普及した現在、夏でも冷えに悩まされる女性たちは多い。冷え性は、女性の月経痛や膀胱炎、頭痛、関節炎、疲労などを引きおこすとも考えられている。最近では、女性ばかりか男性の冷え性も増えているという。この冷え性も、末梢の血流の悪さを示すもの…

 血行の悪さが凝りの原因

西洋医学では、肩凝りを肩関節周囲炎と呼び、関節自体よりも、その周辺の筋肉や腱、そのほかの組織の変化のために痛みが生じるとしている。一方、東洋医学では肩凝りや腰痛は「癇血」といわれる血の滞り、水毒といわれる水分代謝の不調からくると考えられて…

消化が悪いのは血流の問題

「なんとなく胃が重たい」「消化が悪い-下痢が続く」など、胃腸の調子がいまひとつという経験は誰しもしたことがあるだろう。検査をしても原因がわからず、胃薬をもらって服用するうちしまったという例も数多い。いわゆる機能性消但不量症候群といわれるも…

血流が悪いと眠れない

眠れないのはつらいもの。最近、サラリーマンのあいだで不眠症が増えている。なかなか寝つけない入眠障害や、眠ったと思ったらすぐに目が覚め、そのまま寝つけない早朝覚醒型不眠など、さまざまな症状が出ている。実はこの不眠は、血液の循環が悪いときにお…

痴呆症になりやすい

現在、日本人の六十五歳以上の老人の四・ハパーセントにいわゆる「ぼけ」症状があるといわれている。物忘れがひどくなったり、記憶力が悪くなったりすることは、年をとれば誰でもおこりうることだ。ただ、日常生活に支障が出るようになると痴呆症として問題…

 トロトロ血液は糖尿病の原因に

糖尿病の進行具含は、眼底出血しているかどうかで調べる。腎臓障害や糖尿病性網膜症は糖尿病の合併症としておこる。これらは、赤血球の変形能が下がるからだと考えられている。赤血球の変形能が下がると、細小血管の血管壁が血流から受ける力学的ストレスが…

 脳血管系・心疾患の病気をおこす

脳への血流が少なくなると、脳で使われる酸素や栄養が量りなくなり、脳の細胞が死ぬ。脳神経は、特に酸素を多く必要とする細胞で、貯蔵エネルギーをほとんどもっていない。短時間、血流が止まっただけで死につながる。脳の一部で血流が途絶えたり、血流が少…

 高血圧・動脈硬化を引きおこす

現在、日本では約二〇〇〇万人以上が高血圧だといわれている。年齢が進むとともに、「血圧が高くなった」と感じている人も多いだろう。目立った症状がないのに高血圧だけで死亡することはないが、合併症が恐ろしく、油断できない病気だ。血圧は血液を循環さ…

 老化を早める

「人は血管とともに老いる」といわれている。これは、どういう意味だろうか。 もちろん、証明を要求されるような事柄をいっているのではない。人の老化を診てきた多くの医者の、ばくぜんとした印象を語っているものだ。老化は老化遺伝子によっておこる、ある…

 喫煙が血流を悪くする

喫煙が体に悪いことは周知のことだが、愛煙家の中には、なかなかやめられない人もいることだろう。また、たばこは吸っている本人に害があるばかりではなく、その煙を吸う人たちにも害を与える。そこで、たばこを吸うと血液の流れがどのようになるがをみてみ…

運動不足の血液

最近、ウォーキングや山登りなどが、中高年のあいだで人気かおる。すぐにできる、体への負担が少ないというのが、受け入れられている理由だろう。でも一方で、運動をまったくしていない人たちもいる。忙しくて運動どころではない、運動するなら体日は寝てい…

 ストレスでも血液がドロド囗に

四十四歳の女性D子さんは、十九歳の息子と十五歳の娘との三人暮らし。週に五日は一時間以上かけて都心の会社に通っている。デスクワークの仕事は九時から五時まで。残業はなく、肉体的にはそれはどぎつくはない。ただ、人間関係を人一倍気にする性格で、気…

 血液が流れにくい状態が続くと、どうなるか。

血液を無理に流すための力が働いて、流れの速いところ、すなわち動脈で血小板の凝信木 塊ができやすくなる。動脈硬化で細くなった血管ではなおさらだ。そして、その凝集塊は血液の流れが少しゆるやかになったところにつまる。凝集塊は、普通、血液の流れで飛…

 白血球の粘着性と血栓のでき方

血液細胞の中で、もっとも数が少ないのが白血球だ。その数は赤血球の五〇〇分のIから一〇〇〇分の一程度で、血液一マイクロリットル中、四〇〇〇~九〇〇〇個しかない。しかし、その役割は重要だ。白血球は一種類の細胞ではなく、好中球、リンパ球、マクロ…

 傷がつくと凝集する血小板

血液の細胞成分の中で二番めに多いのが血小板。血小板は、赤血球が血管から漏れないように、血管の破損部位をふさぐ。赤血球よりもだいぶ小さく、二~三マイクロメートルの大きさの円盤型をしている。血管に傷がつくと、血小板はその瘍に粘着し、互いにくっ…

になくなるまでは無理な腹圧がかかる’」とや圧迫するようなことは避けた方がよく、性生活 上も注意すべきでしょう。骨盤神経叢(膀胱の機能や性機能をつがさどる神経ネットワー ク)の損傷程度によっては、かなり重篤な障害が出ることもあります。男性の場合…

骨盤神経叢温存手術 機能の温存という点で、近年大きな話題として取り上げられている手術に「骨盤神経叢温存手術」があります。骨盤神経叢は直腸周囲をとりまくようにして分布している神経ネットワークで、膀胱機能、性機能などを支配しています。直腸がんの…

大腸がんのステージは壁深達度、リンパ節転移、肝転移、腹膜播糖、遠隔転移の5因子によって確定されます。壁深達度とは大腸の壁のどのくらいの深さまでがんが入り込んでいるかということです。大腸のうち、結腸と直腸のL約半分までは5枚のあわせ板のよう…

大腸がんの臨床病期

手術前の検査には大きく分けて3つあります。心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓など、手術中や手術後に負担のかかる臓器の機能検査、大腸がんのステージ(臨床病期)を決めるための検杏、ほかの臓器になにか病気が隠れていないかを調べる検査です。 機能検査はほと…

化学療法の効果も高める

しかし、一般的ながん治療について言えば、免疫を犠牲にしない範囲、患者さんの体力がある程度維持できる範囲で抗がん剤を使うべきだと考えています。具体的な数字をあげれば、血液一立方ミリメートルあたり、白血球が三〇〇〇~四〇〇〇個以上、リンパ球が…

骨髄の造血機能を低下させる抗がん剤

三大治療の中で、食事療法との兼ね含いでもっとも間題になるのが抗がん剤です。抗がん剤は、細胞に対する毒性を利用してがん細胞を殺す薬です。ですから、正常細胞にとっても毒なのですが、がん細胞のように細胞分裂が活発で増殖スピードの早い細胞ほど、毒…

放射線治療

放射線治療は、手術のように全てのがんに効果のある方法ではなく、適応になるがんは限られています。がんによって、放射線に対する感受性が異なるからです。 放射線が効きやすいのは、舌がんや喉頭がん、咽頭がんなどの頭頸部がん、脳腫瘍など首から上のがん…

☆運動と入浴

適度な運動は、がんを防ぐ習慣のひとつとして、アメリカの「がん予防十五か条」にも取り上げられています。これまでの研究では、とくに大腸がんとの関係が深く、よく運動をする人には大腸がんが少ないという報告もあります。 運動は、摂取したエネルギーを使…

☆快便

便秘をして、宿便を溜めないことは、がん予防、とくに「大腸がん」を防ぐのに大切です。 便の中には、多量の腸内細菌とともに毒素や発がん物質もたくさん含まれています。ウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉細菌は、動物性タンパクや動物性脂肪を分解して、発が…

 よい眠りで免疫力を高める

交感神紅と副交感神紅がバランスよく働いていればいいのですが、現代人は慢性的に睡眠不量になりがちな生活で、ストレスが多く、常に緊張を強いられるなど、どうしても交感神紅緊張型になっています。つまり、活性酸素を作る顆粒球が増えて、がん細胞を処理…

快眠、快便、運動が免疫を上げるコツ

がんを免疫の力で抑見込むためには、食事療法が一番、効果があります。しかし、これまで世界で行われたさまざまな研究から、食事以外にもがん抑制に効果のある方法が報告されています。がんは生活習慣病ですから、食事療法をより効果的に行うために、こうし…

食べすぎもがんの原因に

残念なことに、いまの日本の野菜の栄養成分を見ると、終戦直後の野菜の三分の一ぐらいしか力がありません。それだけミネラルやビタミンなどの含有量が少ないのです。これからは、契約農家で、有機栽培で作った野菜の供給をもっと増やしていくべきだと思いま…

 食事療法

私が腎不全保存療法を始めた一九八七年当時は低蛋白食がきわめて重視され、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)が発売されたばかりで腎保護薬としての効果はあまり認識されていませんでした。またもう一つの腎保護薬のアンジオテンシン受容体拮抗薬…

 腹膜透析

腹膜透析では、まず腹腔内にカテーテルを留置し、このカテーテルから透析液をニリットル注入して、六時間そのままに置いてから排液し、再び透析液を注入する操作をくり返します。 カテーテル留置は子術室で局所麻酔下に行ないます。このとき入院するのが普通…