ストレスに負けない食事
現在のようなストレス社会では、脳内のドーパミンやノルアドレナリンを増やし、脳の抵抗力 をつけ、喜びを感じられる食べ物を摂ることは、非常に大事なことです。
また、子どもが常に活動的なのは、何かの刺激、喜びを求めてのことです。そうした刺激や喜びは、脳の健全な発育に不可欠です。そのためには、ドーパミンやノルアドレナリンを増やすような食べ物が非常に大事になります。
ドーパミンやノルアドレナリンは、生体内ではアミノ酸のフェニルアラニン、チロシンから作られます。フェニルアラニン↓チロシン↓ドーパ↓ドーパミン↓ノルアドレナリン↓アドレナリンという経路を通ります。最初のフェニルアラニンは必須アミノ酸で、私たちの体では作ることができません。食べ物から摂り込む必要があります。
フェニルアラニンやチロシンは、動物性タンパク質だけでなく植物性タンパク質にも含まれていますから、ことさら食肉や魚肉を食べる必要はなさそうに思います。しかし、トリプトファンのところでも述べましたが、植物には炭水化物や繊維が多く、乾燥重量あたりで考えると、相対的に植物性タンパク質の量は少なくなります。
やはり、肉のほうがストレスに強い脳を育てるのに効果的なのです。