2014-10-22から1日間の記事一覧

あいまいな目安

現在、糖尿病の治療や予防では、厳しい食事制限、とくに糖分摂取を制限されます。 また、いまは健康な人でも、糖尿病を恐れている人は多くいます。そのような人たちは一般向けの健康雑誌やテレビ番組から、糖尿病についての知識を得ます。それは、「なるべく…

ブドウ糖不足が招く糖尿病

糖尿病患者やそれが強く疑われる人の数は数倍になっています。現在、糖尿病患者は二二八万 96人、糖尿病が強く疑われる人は七四○万人いるといわれています。 もしも糖分の摂りすぎが糖半病の原因なら、糖分摂取量が減っているのですから、糖尿病患者やその予…

ブトウ糖で脳カアップ

では、実際に血中のブドウ糖量が多いと、脳の機能、たとえば記憶力が増し、ブドウ糖量が少ないと記憶力がおちるのでしょうか。じつは、その通りなのです。 たとえば、「Tで始まる英単語をできるだけたくさん挙げなさい」というような間題を出したとき、ブド…

ブドウ糖はクリーンエネルギー

いったいなぜ脳はブドウ糖しか使えない、あるいは使わないのでしょうか。その理由は、ブドウ糖がクリーンなエネルギー源だということです。ブドウ糖を分解すると、水と二酸化炭素になるだけです。 脳以外の臓器では、ブドウ糖やグリコーゲンがなくなれば、脂…

脳の「電池切れ」

脳はきわめて膨大で精巧な情報処理システムです。そのためか、それ以外の機能はできるだけ減らそうとしています。必要なエネルギーや伝達物質の原料についても、その発生システムや貯蔵システムをもちません。脳は、必要なものを外部からの供給に頼っている…

「砂糖は太る」の誤解

もともと筆者は、血栓症つまり心筋梗塞とか脳梗塞の仕組みを研究していました。大学にいた当時、研究室の誰かが到来物の菓子などを食べていると、「太るぞ!・」などと脅かしたものです。コーヒーなどにも砂糖は入れませんでした。 それは、太った人に血栓が…

食べさせるための脳の戦術

このように満腹感や空腹感は、炭水化物匸フドウ糖)、脂肪(脂肪酸)、タンパク質(アミノ酸)の摂取量で決まります。そしておいしいかどうかは、その食べ物に必要な栄養分が含まれているかどうかであり、満腹かどうかは、それが子分に摂取できたかどうかに…

脂肪の情報物質レプチン

セロトニンの次は脂肪です。脂肪についての重要な発見は、脂肪細胞で作られるレプチンです。 遺伝子操作で作った肥満マウスと、普通のマウスの血管をつないだところ、普通のマウスは食欲を失い、痩せ細って死んでしまいました。これは血液中に「太っているか…

肉こそダイエット食品?

最近では、アミノ酸のうちのトリプトファンが少ないと空腹を感じ、多くなると満腹を感ずるということも分かってきました。ただしトリプトファンが、直接、満腹感を生むのではありません。トリプトファンが脳内でセロトニンになり、そのセロトニンが満腹中枢…

食欲抑制物質セロトニン

最初に注目されたのが、前にも述べた脳内物質のセロトニンです。 セロトニン受容体にはいくつかの種類があります。ある研究グループが、遺伝子操作で食欲に関係するセロトニン受容体を持たないマウスを作ることに成功しました。このマウスは、てんかんを起こ…

ダイエットで生活習慣病は防げるか

ではダイエットをすることによる、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、血管の動脈硬化性閉塞など、生活習慣病の予防効果はどうでしょう。たしかに肥満は動脈硬化、血管閉塞、糖尿病などの危険因子です。したがって、あまり食べないようにして痩せれば、生活習慣病を…

ダイエットで健康になれるのか

もう一つの「健康のため」はどうでしょう。ダイエットで本当に健康になれるでしょうか。 たとえば、最近、更年期障害が多くなっているようです。更年期障害はもちろん昔からありました。しかし有名タレントまでが、ひどい症状に苦しんだということを告白する…

ダイエットでうつになる

人はなぜダイエットをするのでしょうか。それは前に述べたように、一つは美容のため、スタイルのため、もう一つは健康のため、生活習慣病を防ぐ、あるいは治すためという理由です。ではダイエットをすれば、望みどおり美しくなれるのでしょうか。ダイエット…

脂漏seborrhoea, Seborrhoe

〔症状〕皮脂腺の機能亢進で皮脂が過乗りこ分泌されている状態で,いわゆる脂漏部位(seborrheic. zone, seborrhoische Zone)〔頭・顔・胸骨部・肩甲間部〕に好発し,新生児と思春期以後の成人に多く見られる. 油性型(seborrhoea oleosa):青壮年の頭顔…

新生児痤瘡acne neonatorum 〔Krauss 1913〕

1913〕 生下時より2~3ヵ月の間に,頬を主として前額・オトガイに面皰・丘疹・膿疱を生じ8ヵ月以内に自然涓退する〔付図28-6〕.顔面のみで背・胸等には生じない.生後3肩]以内のものは殆どが男児であり,それ以後2歳までのものはやや男児に多い.放置…

ニキビダニ性痤瘡 acne demodecica

毛包性膿疱・ざ瘡様小結節・びまん性潮紆で顔面正中部にみられ,一見にきび様である〔付図28-51.ニキビダニによる.中年に多い.硫黄剤〔クンメルフェルド液〕が有効. 04.口囲皮膚炎perioral dermatitis [Mihan-Ayres 1964],酒猷様皮膚炎rosacea- like d…

夏季Sil acne aestivalis 〔Hjorth 1972]:青成年期,主として女子で夏季に頚・肩・上腕・顔・背部に直径1~3mmの小丘疹多発,秋に消退.毛包性小嚢腫.紫外線・遮光剤・発汗など誘因がいわれるが不明. 1 〔細菌リパーゼ抑制作用・静菌作用・抗炎症作…

毛包脂腺系疾患 〔症状〕青年男女の顔り]匈・背部に,毛包一致性の丘疹・膿疱が多発し,色素沈着・小瘢痕を残して治癒する、初発疹は面皰(comedo)〔出□の閉じている閉鎖而皰(closed comedo)は白く,毛孔の|羂いている開放面皰(open comedo)は汚れが付いて黒…

汗貯留症候群sweat retention syndrome

A.水晶様汗疹miliaria crystallina あせも、高温,発熱などにより,帽針頭大の小水疱が体幹・四肢屈側に多発性搔痒も炎症もなく,小水疱は1日,3~4日で自然に破れ鱗屑を残して治癒する〔白色水晶様汗疹(m. c. alba)〕.ときに潮紅をみる〔紅色水晶様汗疹(…

無汗症anidrosis

A.神経性無汗症 視床下部の体温調節中枢の障害〔腫瘍・外傷・炎症・手術〕の他,脊髄病変〔前角炎・多発性硬化症・空洞症・脊髄炎・腫瘍〕,末梢神経病変〔アルコール性多発性神経炎・パンセン病・腫癌〕,薬剤〔アトロピン・バンサインなど〕などにより生…

局所性多汗症

精神感動によることが多く,手掌足底・腋窩・前額・鼻尖・乳房間部などに多い〔冷汗〕.カフェイン〔コーヒー・コーラ〕・チョコレートが誘因となることもある. 進行麻痺・半身不随・脊髄空洞症・神経炎のさいは巣状または片側性に生ずる. 〔付1〕耳介側頭…

臭汗症bromidrosis, osmidrosis

A.腋臭症osmidrosis axillae,わきが 思春期アポクリン腺の発達とともに腋窩に生ずる一種の臭気.アポクリン汗中の脂肪酸,あるいはこれが皮表細菌で分解され低級脂肪酸となり臭気源になる.しばしば軟耳垢を伴い,人種差,遺伝性もある.治療は局所の清潔,…

異汗症dysidrosis

〔同義語〕汗疱pompholyx 〔症状〕手掌足底,特に手足側縁,指趾側縁に多発する帽針頭大~豌豆大の小水疱ないし水疱で,水様透明の内容を有する.小さいものは隆起せず,皮膚に透明小点としてみられる.痰痒の有無は種々.穿刺ずればやや粘稠な水を出す.急…

 大人でも話せるようになる、リスニングも大丈夫

大人になってから会話をやろうと思っても、リスニングがなかなか上達しないので、あきらめてしまいがちである。和田さんも、そんなかだな努力をするよりも読みと書きにみがきをかけ、会話はむしろ下手さを逆用して、こちらのべIスに引き込んで、言いたいこ…

 受験英語を「役に立たなくしている」元凶は

和田秀樹さんが指摘しているように、大学の先生の手抜きのせいなのかどうかはわからないが、現状はひどすぎる。高枚の普通の英語レベルを無視した、あれだけ立派なレベルの試験間題を作る大学の先生が、どうして苦労をしてその試験をくぐり抜けてきた学生を…

どうして英語のテキストを専門課程で使わないのか

教養課程の英語が前記のように問題だとして、では実際に専門課程では英語を使っているのか、というとどうもそうではないようである。 私の経験で言うと、原書講読というものがわずかにあったが、普通の専門教科で英文の原書をテキストに使うということはほと…

 教養としての英語?

まさかいまさら一般教養として英語が必要だ、ということで英語の授業が行われるわけではあるまい。教養課程(今はこういう呼び方をしているのかどうか知らないが)の英語などと言うと、どうも誤解が生じそうである。しかしながら、週に二コマしかない教養課…

なぜ運用の英語か

前章で、大学の英語は高校の英語の単なる延長ではなく、運用の英語であるべきだと述べた。大学の偉い先生を差し置いて、生意気なことを言っているように聞こえるかもしれないが、論理的に考えてそうならざるをえないのでこう言ったまでのことである。 なぜな…

 外交官と英文法

英文法は、英語を学んでいるときに役立つだけではなく、国際外交の第一線の場においても重要な議論の焦点になることもある。現在、在バンクーバー総領事の多賀敏行氏は、『ベストーエッセイ集94年版』(日本エッセイストクラブ編、文藝春秋)の中に、当時、…

〈英文法の基礎のある人は英語吸収力もよい〉

「茂木氏の著書ご紹介、ありがとうございます。『小学生からの英語学習』に間題点をご指摘される著者のご意見にはまったく同感であります。私白身の通算八年間の駐在員と海外生活体験を通じて『日本人の英語について』はっきりと申し上げられますことは、英…