2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

老化を防ぐビタミン

どのビタミンも老化を防止しますが、とくにビタミンB類はもっとも重要なビタミンとされます。ビタミンB類には、ビタミン瑪、馬、B、ナイアシン、パントテン酸、そして葉酸などが含まれています。ビタミンB類は、一つが欠乏しているときには、他のビタミン…

ビタミンEの効用

ビタミンは酸化を防ぎ老化を遅らせることができるといわれています。このような作用のある物質を抗酸化物質といい、ビタミンAやC、E、そして、それらのもとになるβカロテンがよく知られています。 LDLコレステロールが多いと動脈硬化が進むと述べまし…

亜鉛と脳の老化

亜鉛はDNAの合成などに必要ですから、その欠乏は味細胞以外にも、いろいろな生体機能を障害します。とくに免疫機能に大きな影響が出ます。 まず、亜鉛は胸腺を活性化しています。胸腺は免疫に重要な白血球のT細胞を送り出す場所ですから、ここが弱くなる…

脳の子作り拒否宣言

最近では、健康志向のためにダイエットをする人が多くなっています。平成一七年の厚生労働省の国民健康調査でも、二〇歳代の女性の二〇パーセント以上が痩せだと報告されています。一方、三〇~四〇歳代の男性では、肥満が間題だといいますが、痩せている男…

うつで生理が乱れるわけ

もう一つ大事な点があります。それは性ホルモンが精神に与える影響です。 女性の気分が女性ホルモンの影響を受けていることは知られています。女性がうつ病になりや すいのは、月経前のエストロゲンの少ない時期、出産後に胎盤が失われ、胎盤からの大量のエ…

男にも必要なコレステロール

では男性の方はどうでしょうか。 まず、男女ともに性欲はテストステロンの作用です。したがってコレステロールを含む食事が必要なことは、すぐにお分かりいただけるでしょう。 テストステロンは、精子の形成を促進します。一回の射精で、精液は二・五~三・…

体と相談しながら食べる

これは非常に大事なことを示唆しています。 私たちはなぜ食べるのでしょうか。もちろん体の機能をうまく働かせるためのエネルギーや材料を摂り込むためです。しかし摂り込みがすぎれば、太って生活習慣病になります。一方、必要な分だけ摂取できなければ、痩…

アラキドン酸ダイエット

さて、アラキドン酸の話にもどります。 アナンダマイドの受容体にはCB1とCB2の二種類があります。CBIは中枢神経と末梢のすべての臓器、とくに肝臓、脂肪組織、腸管などに多くあります。一方CB2は免疫細胞、マクロファージなどにあります。 遺伝…

EPA・DHA アラキドン酸

脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解されます。それが肝臓で再合成され、中性脂肪とリン脂質になります。中性脂肪はグリセロールの三つの腕に脂肪酸が結合した形、リン脂質はグリセロールにリン酸一つと脂肪酸二つが結合した形をしています。 中性脂肪もリン脂…

アラキドン酸の効用

動物に実験的に恐怖感を与えると、脳内でアナンダマイドや、その前駆体のニアラキドニルグリセロール(2AG)が増えます。これによって恐怖感を和らげるのだと考えられます。 アナンダマイドなどは、脳の感情の場で、恐怖を起こさせる扁桃核では多く作られ…

マリファナを吸うと

麻薬の一つとして、服用はおろか所持や原料になる大麻草の栽培も禁じられています。 マリファナはタバコのようにして吸うと快感を覚え、気持ちが落ち着くといわれます。これは私たちの体にマリファナと反応する受容体があるということです。 一九八七年にア…

呼吸と脳 しかし、トリプトファンを摂り込むだけでは十分ではありません。脳内でトリプトファンがセロトニンになる過程を促進する必要があります。促進する要因には、光、運動、眠り、よい情報などがあります。 セロトニン神紅の細胞体は脳幹の橋にある縫線…

いまを生き抜くための食事

もちろん、感情を支配する脳内物質はセロトニンだけではありません。ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンなども重要です。実際に、ドーパミンやノルアドレナリンの放出を促進する薬は、抗うつ薬として使われています。 ですから、トリプトファンの摂…

肉が少ないと……

脳がどれほどトリプトファンを求めているかは、トリプトファン欠乏食を食べさせた動物の脳内のセロトニン量の変化を見ることで分かります。 イタリアのファッダらは、ラットにトリプトファン欠乏食を食べさせ、血中のトリプトファンと脳内のセロトニン量の変…

あいまいな目安

現在、糖尿病の治療や予防では、厳しい食事制限、とくに糖分摂取を制限されます。 また、いまは健康な人でも、糖尿病を恐れている人は多くいます。そのような人たちは一般向けの健康雑誌やテレビ番組から、糖尿病についての知識を得ます。それは、「なるべく…

ブドウ糖不足が招く糖尿病

糖尿病患者やそれが強く疑われる人の数は数倍になっています。現在、糖尿病患者は二二八万 96人、糖尿病が強く疑われる人は七四○万人いるといわれています。 もしも糖分の摂りすぎが糖半病の原因なら、糖分摂取量が減っているのですから、糖尿病患者やその予…

ブトウ糖で脳カアップ

では、実際に血中のブドウ糖量が多いと、脳の機能、たとえば記憶力が増し、ブドウ糖量が少ないと記憶力がおちるのでしょうか。じつは、その通りなのです。 たとえば、「Tで始まる英単語をできるだけたくさん挙げなさい」というような間題を出したとき、ブド…

ブドウ糖はクリーンエネルギー

いったいなぜ脳はブドウ糖しか使えない、あるいは使わないのでしょうか。その理由は、ブドウ糖がクリーンなエネルギー源だということです。ブドウ糖を分解すると、水と二酸化炭素になるだけです。 脳以外の臓器では、ブドウ糖やグリコーゲンがなくなれば、脂…

脳の「電池切れ」

脳はきわめて膨大で精巧な情報処理システムです。そのためか、それ以外の機能はできるだけ減らそうとしています。必要なエネルギーや伝達物質の原料についても、その発生システムや貯蔵システムをもちません。脳は、必要なものを外部からの供給に頼っている…

「砂糖は太る」の誤解

もともと筆者は、血栓症つまり心筋梗塞とか脳梗塞の仕組みを研究していました。大学にいた当時、研究室の誰かが到来物の菓子などを食べていると、「太るぞ!・」などと脅かしたものです。コーヒーなどにも砂糖は入れませんでした。 それは、太った人に血栓が…

食べさせるための脳の戦術

このように満腹感や空腹感は、炭水化物匸フドウ糖)、脂肪(脂肪酸)、タンパク質(アミノ酸)の摂取量で決まります。そしておいしいかどうかは、その食べ物に必要な栄養分が含まれているかどうかであり、満腹かどうかは、それが子分に摂取できたかどうかに…

脂肪の情報物質レプチン

セロトニンの次は脂肪です。脂肪についての重要な発見は、脂肪細胞で作られるレプチンです。 遺伝子操作で作った肥満マウスと、普通のマウスの血管をつないだところ、普通のマウスは食欲を失い、痩せ細って死んでしまいました。これは血液中に「太っているか…

肉こそダイエット食品?

最近では、アミノ酸のうちのトリプトファンが少ないと空腹を感じ、多くなると満腹を感ずるということも分かってきました。ただしトリプトファンが、直接、満腹感を生むのではありません。トリプトファンが脳内でセロトニンになり、そのセロトニンが満腹中枢…

食欲抑制物質セロトニン

最初に注目されたのが、前にも述べた脳内物質のセロトニンです。 セロトニン受容体にはいくつかの種類があります。ある研究グループが、遺伝子操作で食欲に関係するセロトニン受容体を持たないマウスを作ることに成功しました。このマウスは、てんかんを起こ…

ダイエットで生活習慣病は防げるか

ではダイエットをすることによる、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、血管の動脈硬化性閉塞など、生活習慣病の予防効果はどうでしょう。たしかに肥満は動脈硬化、血管閉塞、糖尿病などの危険因子です。したがって、あまり食べないようにして痩せれば、生活習慣病を…

ダイエットで健康になれるのか

もう一つの「健康のため」はどうでしょう。ダイエットで本当に健康になれるでしょうか。 たとえば、最近、更年期障害が多くなっているようです。更年期障害はもちろん昔からありました。しかし有名タレントまでが、ひどい症状に苦しんだということを告白する…

ダイエットでうつになる

人はなぜダイエットをするのでしょうか。それは前に述べたように、一つは美容のため、スタイルのため、もう一つは健康のため、生活習慣病を防ぐ、あるいは治すためという理由です。ではダイエットをすれば、望みどおり美しくなれるのでしょうか。ダイエット…

脂漏seborrhoea, Seborrhoe

〔症状〕皮脂腺の機能亢進で皮脂が過乗りこ分泌されている状態で,いわゆる脂漏部位(seborrheic. zone, seborrhoische Zone)〔頭・顔・胸骨部・肩甲間部〕に好発し,新生児と思春期以後の成人に多く見られる. 油性型(seborrhoea oleosa):青壮年の頭顔…

新生児痤瘡acne neonatorum 〔Krauss 1913〕

1913〕 生下時より2~3ヵ月の間に,頬を主として前額・オトガイに面皰・丘疹・膿疱を生じ8ヵ月以内に自然涓退する〔付図28-6〕.顔面のみで背・胸等には生じない.生後3肩]以内のものは殆どが男児であり,それ以後2歳までのものはやや男児に多い.放置…

ニキビダニ性痤瘡 acne demodecica

毛包性膿疱・ざ瘡様小結節・びまん性潮紆で顔面正中部にみられ,一見にきび様である〔付図28-51.ニキビダニによる.中年に多い.硫黄剤〔クンメルフェルド液〕が有効. 04.口囲皮膚炎perioral dermatitis [Mihan-Ayres 1964],酒猷様皮膚炎rosacea- like d…